どうしてヒュミドールが必要?

温度・湿度を適正な状態で保管するために、保管庫(ヒュミドール)が必要です。適正に保管してこそ、製品の価値を高めることができます。

温度と湿度の管理

プレミアムシガーの管理
  温度:20℃ / 湿度:72%

※ プレミアムシガーは手作業で作られているので、煙草の密度が高いため、70%以上必要です。

※ ガラス扉付きのケース(キャビネット)の中で、箱の中に入れて管理します。同じ銘柄でしたら、箱の中の本数は多いほど管理に適しています。
 箱をくり返し使用する場合は、同じ銘柄を収納します。

ドライシガー・シガリロ・リトルシガーの管理
  温度:20℃ / 湿度:65%~68%

※ シガリロ・リトルシガーは機械で生産されているため、煙草の密度がプレミアムシガーより低く、それに応じて必要な湿度も変わります。

※ プレミアムシガーと同じ管理をすると、煙草が柔らかくなってしまい、喫味は水臭くなり、火がすぐに消えてしまった経験があります。細い分、煙草の葉量が少なくなっていますので、プレミアムシガーよりも湿度を低くする必要があります。
 湿度を60%から徐々に上げて実験をくり返したところ、65%に達したときに喫味に変化を感じました。私の店では65%~68%の湿度で管理をしています。

パイプタバコの管理
  温度:20℃ / 湿度:50%~60%

※ パイプタバコはパウチ(ビニール袋入り)の場合と缶入りの場合によって、管理する湿度が変わります。

手巻きタバコの管理
  温度:20℃ / 湿度:60%~70%

※ 手巻きタバコは煙草の葉がシャクギリ(煙草の葉を0.7mm以下にカットすること)にカットされているため、管理方法が複雑になります。

シガレットの管理
  温度:20℃ / 湿度:50%~60%

※ シガレットはフィルター・紙で包まれているため、長年管理しているとフィルター・紙が変色することがあります。

管理方法と注意点

ウォークインヒュミドールで管理する場合の注意点

 私は10畳の部屋をウォークインヒュミドールに改装し、煙草の管理を始めましたが、問題がつぎつぎに出てきました。
 ひとつは、ウォークインヒュミドールの中でも場所によって、温度・湿度の違いがあまりにも大きすぎることです。天井近くと床面では雲泥の差があります。また、季節によって温度が変わりますが、その影響で湿度も変わってきます。私はウォークインヒュミドール内で保管する位置による誤差の目安を2%までにしています。しかし、季節の変わり目などは特に、天気予報とにらめっこをしながら加湿器や除湿機を調整する必要があります。
 また、カビの発生を防ぐことが困難だということです。どんな管理方法をとっていても、湿度が高ければカビは次々に生まれてきます。あるとき、外国人のお客さまがキューバの葉巻を所望されましたが、箱を開けたときに白カビが点々とついていて、恥ずかしかったことを覚えています。   

ケース(キャビネット)で管理する場合の注意点

 いくら温湿度を一定に保てても、煙草の管理にはカビの発生という問題がつきまといます。
 以前、ケースで管理なさっていたかたがカビを発生させてしまい、その対処のお手伝いをしたことがあります。ケース前面にびっしりとカビの胞子が付き、まるでスリガラスのようになっていました。そのとき、ケースに収納されていた葉巻をいくつか吸ってみたのですが、どの葉巻も、味も香りもまったくしませんでした。ケース内を丁寧に掃除し、管理を続けましたら、1週間ぐらいで元の喫味が戻ってきました。ガラスケースで管理なさっているかたは、毎日、ガラス面をよく観察してください。カビの発生は目で見えますから、カビの胞子が少量の内に対処をすれば大丈夫です。
 また、ウォークインヒュミドールで温度・湿度を管理できている場合は、ケース設置は必要ありません。

プレミアムシガーは小型ヒュミドールに入れる

 プレミアムシガーが熟成するのは、木箱の中の葉巻だけです。温度・湿度・ケース・還流といろいろ留意点はありますが、これらは木箱の中の葉巻を熟成させるための環境づくりでしかありません。
 木箱での完璧な管理を続けたプレミアムシガーには虫の発生はもちろんのこと、カビの発生もありません。この状態で5年、10年と長い熟成期間に入っていくのです。

クーラーボックスでの管理をする場合

 余談ですが、クーラーボックスで管理をしなければならない場合もあると思います。
 できることなら、クーラーボックスを設置する場所自体は、温度が20度に近いところが望ましいです。そして、クーラーボックスでは湿度管理を重点的に行ないます。
 葉巻の場合は、木箱に入れた状態のままで、クーラーボックスに入れてください。木箱の中の空気を入れ替えるために、1日に1回は木箱の蓋を開けてください。以前、この状態で1週間の出張から帰ってきましたら、木箱の中はカビでいっぱいでした。油断禁物です。

還流式ヒュミドールでの管理と注意点

 ワカハラオリジナルヒュミドールは、湿度の管理とカビの発生防止を目的にしていますので、温度調整はできません。設置する場所は、温度が20度前後に調整できる部屋が望ましいです。
 湿度は、キャビネットの寸法と加湿器の寸法(主に表面積の寸法)によって調整しています。この寸法は長年の経験によって割り出した寸法です。外気湿度の上がり下がりに影響を受けずに自動的に湿度管理をすることができます。
 カビの発生については、どこでも起きることですので、このヒュミドール内も例外ではありません。しかし、空気の還流によってカビの胞子はほとんど加湿器内の水に集まってきますので、カビが発生する前に取り除くことができます。
 必要なことは、7日~10日に1度、加湿器の水槽を取り出して洗い、水を入れ替えることです。